側にいてね?
そう言って立ち止まる亜希ちゃん。


あたしも立ち止まる。


確かにプレートに1―4って書いてある。


――ガラッ!



中にはほとんどの子が席に着いていた。


急いで自分の席を探す。





………やっぱり…


1番前だ………



「あ、あたし絢乃の後ろの席だ♪」


「ほんとだぁ!!いっぱい喋ろうねぇ♪」


「もっちろん★喋らないと暇すぎて耐えられないわよ。」



しばらく亜希ちゃんと他愛のない話しをしていると、ガタッ、と隣で音がした。


誰かな?














ドクンッ………








か…………






かっこいい……








………だけどさっきからすごぉく見られてるんですけど………




何か顔に付いてるかなぁ?



や、何も付いてないし……


だってさっき家を出る時に鏡でチェックしたもん。





「あのぉ……何ですか?」


「え?……や、別に。」



そう言うと、男の子は椅子に座った。



???

何だろう………



あたし何かしたかな?



や、その前にこの人知らないし………



まぁ、いっかぁ。



そう思い、亜希ちゃんの方へまた向き直す。



「亜希ちゃん、どうしたの?」




変な亜希ちゃん……

ニヤニヤしてる…………




「絢乃、一目惚れ?」


と、さっきの人に聞こえないように小声でとんでもない事を言う亜希ちゃん。




「はっ!?」




.
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