ヤンキー君が恋をしました。

一人残された俺は
とりあえず、立ち上がった。

花蓮のあの顔が頭から
離れない。

花蓮の部屋はどこだ⁇
俺は居間から出て

二階に上がった。
奥の部屋のドアに
“花蓮”と書いていた。

あそこか…

トントンッ

返事はなかった。

『花蓮…入るぞ。』

ガチャ

ドキッ

花蓮はベットに座って
涙を流していた。

「豹芽…」

涙声の花蓮。

花蓮…
なんでお前は泣くんだ…?

「なにょ…女の子とイチャイチャでもしてたら!」

どうゆう事だ?

『花蓮…』

「名前で呼ばないでょ…豹芽なんか大嫌い!」

バンッ

花蓮は俺に枕を
投げつけた。

女の涙の止め方なんて
わかんねぇよ。

俺は、花蓮に近づいた。

「…な…にょ…」

花蓮の目の前で止まり、

ドンッ

「きゃっ」

花蓮を押し倒した。

チュッ

触れるだけのキスをした。

『女の涙の止め方はこれしか知らねぇんだよ…』

「豹…芽」

ん?
俺、今花蓮にキスをした?


!!!!

『ごめん!つい…』

ガチャ

俺はテンパり
いてもたってもいられなくて
部屋から出た。

やべぇ…
花蓮にキスしちまったよ…

あの状況ではしょうがなかったのか?


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