ヤンキー君が恋をしました。

「てめぇ冴島豹芽だな?この前はうちのダチが世話になったなぁ?」

ダチ?

「あぁあの粗大ゴミの事か?邪魔だったからゴミ箱に捨てたんだよ。ゴミはゴミ箱にって学校で習わなかったのか?」

「てめぇ…ざけんなよ!」

真ん中の男の声で一斉に
男達が飛びかかってきた。

はぁ…
めんどくせぇな

俺は軽く相手をし、とっとと片付けた。
「てめぇ覚えてろよ!」
そう言い残して
男達はどこかに行ってしまった。

喧嘩する価値もない奴らだな…

いってぇ…
喧嘩した時に口の横を切った。

はぁ…
あいつらのせいで
入学式出れねぇじゃん…

ま…いっか
俺はしばらく
中庭で暇つぶしをしていた。

周りがガヤガヤと
うるさくなってきた。

たぶん入学式は
終わったんだな。

この学校は中庭の目の前が
校門になっていた。





< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop