ヤンキー君が恋をしました。
「てめぇ冴島豹芽だな?この前はうちのダチが世話になったなぁ?」
ダチ?
「あぁあの粗大ゴミの事か?邪魔だったからゴミ箱に捨てたんだよ。ゴミはゴミ箱にって学校で習わなかったのか?」
「てめぇ…ざけんなよ!」
真ん中の男の声で一斉に
男達が飛びかかってきた。
はぁ…
めんどくせぇな
俺は軽く相手をし、とっとと片付けた。
「てめぇ覚えてろよ!」
そう言い残して
男達はどこかに行ってしまった。
喧嘩する価値もない奴らだな…
いってぇ…
喧嘩した時に口の横を切った。
はぁ…
あいつらのせいで
入学式出れねぇじゃん…
ま…いっか
俺はしばらく
中庭で暇つぶしをしていた。
周りがガヤガヤと
うるさくなってきた。
たぶん入学式は
終わったんだな。
この学校は中庭の目の前が
校門になっていた。