ヤンキー君が恋をしました。
それぞれの想い
それから俺達は
四人で過ごす事が多くなった。
一緒にいれば
気付かなくていい想いまでも
気付いてしまうんだな。
季節は過ぎ
明日から夏休みだ。
「夏休みになったらさ四人で海行こうっ‼」
『いいなっ』
俺は少しずつ
心を開き笑うようになった。
それも、花蓮のおかげだな…。
「…ぁのー」
クラスの女が俺に話かけてきた。
『なに?』
「メアド交換して下さい。」
その女は
学年で花蓮と一位二位を争うと
有名な女だった。
『いいけど…』
俺の携帯に女のアドレスが入った。
名前は、木城 柚樹 (キジョウ ユズキ)
「ありがとうございます‼メールしますねっ♪」
『うん』
木城柚樹は走って行ってしまった。
「おぃおぃ。もっと愛想振りまけよー。俺みたいに♪」
『秀俊みたいにはなりたくないな。』
「ひどっ‼」
結依と俺は笑ってたけど
花蓮は何でか不機嫌になっていた。
「私もパーマかけようかな…」
花蓮は自分の髪の毛を
指でクルクルしながら言った。
木城柚樹は
茶髪でパーマをかけている。
『いや、花蓮はストレートが似合う。』
花蓮は顔を赤くした。
「きゃぁー♪豹芽と花蓮そうゆう関係だったのぉ⁇」
結依が言った。
珍しく秀俊はのってこなかった。
秀俊を見ると
切なげに花蓮を見つめていた。
『俺先に帰るわ』
「えー、今からみんなでマックに行こうと思ったのにぃ‼」
結依が言った。
『ごめんな。俺はパス。じゃまたな♪』
ガラガラ〜
俺は教室を出た。
気付いてしまったんだ。
秀俊が…
花蓮の事を好きだと言う事に…