ヤンキー君が恋をしました。
ブーッブーッ
学校を出た頃に
携帯が鳴った。
送り主はさっき
アドレスを交換した
木城柚樹からだった。
[こんにちわ♪ユズキですっ。さっそくメールしてみました。突然なんですが、今度の日曜日私とデートしてくれませんか?迷惑だったらごめんなさぃ。]
デート?
日曜日って
今日は金曜日だから
二日後?
まぁ別に用事はないし
[あぁ。いいよ。]
と、送った。
一瞬花蓮の顔が
頭を過った。
なんでだ?
返事はすぐに帰ってきた。
[やったぁ♪ありがとうございますっ!じゃぁ、日曜日10時に駅前広場で待ってますね。]
駅前広場か…
俺の家から結構
近いな。
つーか、デートって何するんだ?
恥ずかしいけど
俺はデートらしい事は
した事がない。
女との待ち合わせ場所は
いつもホテルだったし。
女と二人きりで
出かけた事なんてねぇし…。
木城柚樹は
慣れてるだろうし
木城柚樹に任せるか…。
俺は真っ直ぐ
家に帰った。
ガチャ
ドアを開けると珍しく
親父の靴があった。
その横には女用のヒールがあった。
リビングに行くと
「なんだもう帰ってきたのか。」
親父は俺を
舐め回すように
上から下を見た。
『なんだよ』
「まだそんなチャラチャラした格好をしているのか。髪もなんだその色は!」
『はは…今さら父親ずらかよ…ざけんなよ…』
「まぁお前の事はどうでもいい。こちらは由紀さんだ。(ユキ)今度再婚するんだ。挨拶しなさい。」
はは…笑える。
『何が再婚だよ。俺には関係ない』
ガチャ
んだょっ…
イライラすんな…