永田くんと乙ゲーオタク桜ちゃん☆☆
今は便利な時代になったものだ
テレビ画面の方が画面は大きいがそれぞれ家庭の事情に寄ってはその画面で出来ない家も有るだろう
と、なるとこうして自分の自室等で出来るポータブルゲーム機は実に有りがたい!
就寝前の空いた時間でも手軽に出来るし
ゲームを開始し
いつも通り‘続きから’を選択しようとするがオプションの下に新たな選択肢‘シークレット’と、追加されていたので私は前回の時点で何か条件でも達成したのかなと思い、押してみた
そうしたらいきなり画面が真っ白い光を放ち、眩しすぎて目を開けてはいられず、私は目をギュッと瞑った
そうして、目の前の眩しい感覚が無くなり、ふと目を開けた時
こうして今に至るのです
『あのっ!永田京くんですよね!?本物ですよね!?』
‘本物ですよね!?’なんて失礼な言い方しか出来ない位に気が動転しているので有ろう
必死に本人様なのかと問いかけた
『何を言ってるのかな君…』
私の質問に‘何バカな事をいい始めるんだこの女’と、でもいうような表情をして更に眉間を寄せるばかり
『あの…京くん…信じてもらえないかもしれないけど、私はこの世界の人間じゃないんです!』
『この世界の人間じゃない……?
何、そのバカげた発言』