<短> 野球馬鹿に恋をした
当日。
あたしは唯と学校に来ていた。
亮達は5対4で負けていた。
『うお―…負けてんじゃんっ』
『試合見に来てやったからには
勝ってもらわなきゃ!!』
周りは、女子ばっか…
中には「武田クン格好良い☆」とか
言ってる奴も居て
あたしは唯に
「アイツ、相当の物好きだね」
とか言ってたけど
心は、ほんの少しズキズキしていた。
けど、そのズキズキに
気付かないように
試合に集中した。