<短> 野球馬鹿に恋をした



ついに、亮の打順が来た。




アイツは、こっちに向かって

バットを向けて「ニッ」って

笑ったんだ。








ドクンッ……。







心の中の何かが

扉を破ろうと跳ねていた。












『何アイツ、格好付けちゃって…』


誰にも聞こえない位の声で

自分の心を落ち着かせようと



呟いた。










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