Happy birthday




あっ………透真の目をしっかり見て話したの初めてかも………

いざ話し掛けるって時に、いつも俯いたり目を逸らして居たから。






透真の綺麗な目と私の目が合って、
透真はフッと崩すように顔を緩めた。



それは、今日美術で見た優しい顔。


その顔に見とれている内に…いつの間にか…

透真の顔が近付いて、気が付いた時には……





誰も居ない教室。


夕日が照らすこの空間で、





私と透真の唇が合わさった。








驚きのあまり動けない私と、



一度チュッと唇を離してから、
また唇を合わせる透真。


合わせるだけだった唇は、
透真が私の頭を掴んで寄せた事により、もっと密着する。











………………今私………何している?








 
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