Happy birthday
「このハンカチ…そのまま貰ってくれると…凄く嬉しい。1日遅れた誕生日プレゼントだから」
顔を和らげたままの透真が、少し照れたように言う。
全部が…全部が嬉しくて、私は涙を止めるのに時間が掛かる事を悟った。
「……あの、透真……
私も好き……」
やっとの事で、今まで言いたかった事を告げる。
透真は、嬉しそうな顔で「うん…ずっと雛子見てたから確信は無かったけど…薄々気付いてた」
……………とんでもない事を言った。
私が透真を好きなのを気付いてたなんて…………最上級に恥ずかしい……
『最上級なんてまだまだだ』と思い知ったのは、
「チキンで話掛けて来ないのに…でもチョロチョロ俺を見てくれる雛子が可愛いかった」
と、透真が言った時だ。