Happy birthday
「ああああ有紗!あんたは何て爆弾をプレゼントしてくれたんだ!」
肩を震わせて有紗を見上げながら、私は有紗を責めた。
有紗を責めても、これは日頃透真に興味持たれてない自分の結果なだけなのに……
誕生日なだけに…気心知れた親友なだけに…
当たらずには居られなかった。
そんな私に対して有紗は「ありゃ?何だあの反応は…意味わかんない」と 、しれっとした顔で答えた。
もう少しで2年になる。
2年になればクラス替えもあって、透真とまた同じクラスになれるかなんてわからない。
少しでも良い印象で居たいのに……誕生日をアピールする変な子なんて認識されたらどうしよう……
寧ろ彼は、
私の顔と名前を覚えているだろうか……?