心の灯り―キミがいてくれたから―
「私ね、雄大もちょっと怪しいと思うんだ」
「雄大?」
3人の声がハモる。
「由梨と雄大って同じ中学じゃん?結構2人でコソコソしてるの見るんだよね」
「雄大こそ全く関係ねーだろ?」
秋くんがバカじゃねぇの?って顔で真由を見た。
「いや・・・なんかあるよ、あの2人」
「ちょっと2人共大げさじゃない?」
あたしが笑いながら言うと
「大げさじゃないよ!陽人はともかく、澪に何かあったらどうするの?私達が誰もいない時に倒れたりでもしたら・・・」
由梨と雄大にはあたしの病気のことは言ってない。
「とにかく!あの2人には気を付けて。私の勘って結構当たるから」
「当たるかどうかは知らんけど、一応気をつけろよ」
真由と秋くんが言うのをあたしは「はいはい」と笑って聞いていた。
まさかそんなことが起こるとは思わなかったから。
2人が大げさだって思ってたから。