心の灯り―キミがいてくれたから―
「半沢、それは違う。悪いのは澪じゃない」
陽人が少し強めの声で言った。
「陽人くん、なんでこんな女かばうの?見たでしょ?2人がキスしたところ」
「澪はそんな女じゃない」
「だってしてたじゃない!一緒に見たじゃない!」
由梨のヒステリックな声が響く。
「だから澪はそんな軽い女じゃねーよ!」
もういいよ・・・。
もうやめて・・・。
心臓がバクバクする・・・。
「陽人・・・もういいよ・・・」
浅い息をはきながらなんとか陽人に言った。
「よくねーよ!雄大、お前が勝手にやったことだろ?それともアレか?この女にそそのかされたのか!」
「陽人、オレは・・・」
「雄大!それ以上言ったら許さないから!」
苦しい・・・。
お願いだからもうやめて・・・。
陽人がわかってくれただけであたしいいから・・・。
それだけで、もういいの・・・。