心の灯り―キミがいてくれたから―

夢を見た。


中学生の時の花火大会。


あたしはお父さんに買ってもらった紺色の浴衣を着て、ちょっとメイクもしちゃって、


陽人と手を繋いで歩いている。


大きな木の前で2人で花火を見た。


花火がクライマックスを迎える時、


陽人があたしにそっとキスをした。



幸せだった。


一生陽人のそばを離れないって誓った。


ちょっとだけ触れた唇は少し冷たかった。


あたしも陽人もちょっと恥ずかしかったけど、笑顔だった。


一生大事にしていきたい思い出だった。


キスをするのは陽人だけでいいって思った。




それなのに・・・・。


なんでこんなことになるの?

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