心の灯り―キミがいてくれたから―
第二章
中学1年生
中学1年生。
小学校と何が違うって制服を着て、ちょっと大人になった気がすること。
中学には他の小学校からの生徒もうるから少しドキドキ。
掲示板に張られてるクラス表を見て、親しい友達を探す。
同じ小学校の中谷 真由(なかたに まゆ)が一緒で他はいないらしい。
真由とは少し話をした程度。
友達になれるかな・・・・。
それと、淡い期待を込めながら陽人の名前を確認する。
あたしが1組で、陽人は3組。
残念な気分になりながら教室へ向かった。
「おはよう澪」
教室に入ると真由が笑顔で言った。
「おはよう真由」
「うちの小学校で同じって澪しかいないんだね。元々うちからここに来る子少ないけど」
「そうだね」
「まぁ仲良くやろうよ」
真由の笑顔は爽やかでキレイな感じだ。
中学になった途端に急に大人っぽくなった気がする。
「どうしたの?浮かない顔して」
真由があたしの顔を覗き込む。
「陽人と離れてしまった・・・」
思わず口にしたけど、真由は陽人のこと全く知らなかったんだ。
「陽人?澪の好きな人なの?」
「好き!?いやいや・・・そんなじゃなくて・・・」
「なになにー?話聞いてあげるから言ってみなよ」
真由って結構男っぽい感じがするかも・・・・。