心の灯り―キミがいてくれたから―
気持ち
時間はあっという間に経って・・・。
10月。もうすぐ体育祭。
うちの学校って何気に体育祭気合い入ってる。
クラスの横断幕とか作っちゃったり、いつもは体育やる気のない人達もリレーとか気合い入れちゃったり。
今日も授業を変更して体育祭の準備中。
「学祭より気合い入ってるよねー」
出来立てのTシャツを見ながら真由が言った。
クラス毎に色んなデザインのTシャツを作ってる。
うちのクラスはサッカーのユニホームみたい。
後ろに名前が入ってて、ナンバー代わりの出席番号。
「なんでだろーね」
Tシャツを受け取りながら真由に笑った。
去年は5組に負けちゃって2位だったんだよね。
みんな異常に悔しがってたなぁ。
今年は『打倒5組』なんて言って盛りあってるし・・・。
「秋と陽人知らない?」
クラスの男子が声を掛けてきた。
「知らなーい。サボってんじゃないの?」
真由が答える。
「リレーの打ち合わせあんのに、何やってんだよ」
秋くんと陽人はリレーの選手。
2人共、足速いからね。