心の灯り―キミがいてくれたから―

修学旅行も最終日の夜。


今日は陽人と男子部屋。


陽人に腕枕してもらいながらダラダラと会話する。


「オレ超幸せかも」


急に陽人が言った。


「なんで?」


「澪とこうやっていれる時間が幸せだなって思った」


そんなこと突然言うと照れるじゃん!


「あたしも・・・幸せだよ」


「将来子どもほしーな」


「え!?」


「澪と結婚して子どもは2人くらい?」


「子どもか・・・」


あたしと陽人との家庭・・・。


きっと楽しいんだろうな。


そんな将来の話をたくさんした。



あたしはこの時、幸せの絶頂だった気がする。


陽人のそばにいて笑って、時々キスして、抱きしめあって・・・。


これ以上幸せはないって思ってた。


この幸せがずっと続くって信じてた。

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