心の灯り―キミがいてくれたから―

耳がジーンとなるけど痛くない。


「これ開いたの?」


「うん」


陽人がもう一つのピアッサーを取り出している。


あたしと真由は両耳に1こずつ開けようって決めたからあと一つ。


「全然痛くなかった・・・」


「だから言ったじゃん」


真由がジュースを飲みながら笑っている。


その間に反対側の耳にガシャンって衝撃。


「はい、終わり」


陽人が言った。


鏡で耳を見てみると、両耳にピアスがついている。


「後は絆創膏を貼って、学校にバレないようにするだけ」


バレないようにしないといけないのに、陽人と秋くんの耳にはリングのピアス。


もろバレバレなのに2人共気にしてないみたい。


うちの学校の生徒はピアスしたり化粧してる子多いから学校自体気にしてないのかな・・・。


「澪!お揃いのピアス買おうね」


真由が笑顔で言った。


「うん!」


「あれぇ?澪は陽人とお揃いにするんじゃないの?」


秋くんが楽しそうに言う。


そういうのに慣れてないからやめてほしい・・・。


お揃いとか恥ずかしすぎる・・・。


陽人をチラっと見ると、気にしてない顔。


陽人はからかわれるの恥ずかしくないのかな・・・?


あたしは恥ずかしいよぉぉぉ!!

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