心の灯り―キミがいてくれたから―

そんなあたしを見て陽人がクククって笑った。


「オレ恋愛系は絶対パス。アクション系がいいな」


「アクション!?やだぁ」


「じゃぁホラーで」


「ほ、ホラー!?・・・ホラー・・・」


「澪、ホラー苦手?」


「苦手じゃないけど・・・」


「じゃぁホラーに決定」


ギャアとか言うのやだなぁ・・・。


キャーとか女の子っぽく言えるかなぁ・・・。


そんな事を考えてたら映画館に到着した。



「学生2枚」


どうやらホラー映画は上演してるらしく・・・


しかも待ち時間も10分というジャストなタイミング。


陽人がお金を払ってるを見て慌てて財布を出す。


「いいよ。今日は澪の誕生日なんだから」


「でも・・・」


「ま、今日だけな!後は割り勘だからな」


今日は特別な日・・・。


なんだかそれだけで嬉しくなっちゃう。


ホラー映画も平気で見れそう!!


あたしって単純なのかもね。

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