心の灯り―キミがいてくれたから―
店内はドクロ、ドクロ、時々ストーン。
完全にあたしの趣味じゃないんですけど・・・。
陽人は楽しそうに色々見てる。
何気なく見たドクロ指輪の値段を見たら・・・1万5千円!?!?
「陽人ぉ・・・出ようよ・・・」
陽人のパーカーの袖を引っ張ってもそんなの無視。
「お、あったあった」
どうやらお目当てのコーナーを見つけたらしい。
そこはストーンのピアスが並ぶコーナー。
「あ、可愛い」
ちゃんと女の子ものっぽい可愛いストーンがついたピアスがある。
「だろ?絶対あると思った」
ニッコリ笑う陽人にドキドキする。
「うーん・・・」
ピアスを取ってはあたしの耳に当てて考え中。
その顔は真剣そのもの。
あたしはボサっと突っ立てるだけ。
「やっぱピンクかな?オレンジ・・・?思い切って青?」
陽人がこうして真剣に選んでくれてるってだけで幸せすぎる!!
もう何色でも最悪ドクロでもいい!!
「澪、何色が好き?」
「陽人が選んでくれるならなんでもいい!」
ニヤケが止まらない。