心の灯り―キミがいてくれたから―

中学2年生

早くも1年が経って中学2年生。


季節も夏で、もうすぐあたしと陽人は付き合って1年。


真由と秋くんも順調で仲良しカップルは健在。


2年のクラス替えで奇跡的に4人一緒に3組になった。
4人で同じ高校に行けたらいいね、なんて言っている。


「ええええええ!?」


「あったり前でしょー?」


真由が色つきリップを塗りながら鏡を見ている。


今は放課後で1年間で吹奏楽部を辞めた真由と2人で教室にいる。


陽人と秋くんの部活終わりを待つのが日課だから。



そんな事はどうでもよくて・・・。



「逆に私がビックリだよ。キスしたことないなんて」



リップをキレイに塗り終わった真由が呆れた顔をした。



キス・・・キス・・・キス!?!?!?


それはつまり、真由と秋くんはキスしていて・・・、付き合ってたら当たり前ってこと!?



「陽人だって健全な中2男子だよ?キスくらいしたいと思うけど」



「いやいや・・・あたし達は手も繋いだことないし・・・」



「はぁ!?陽人って奥手!?」



「奥手っていうか・・・それが普通だと・・・」



「そんなワケないじゃん!」

< 42 / 213 >

この作品をシェア

pagetop