空色のメロディ
「…わわわ! そそそ!」

「何それ…。」

「空先輩から! 嘘ぉ! わわわ!」

「よ、よかったねと言えばいいの?」


『件名:いきなりごめん。

今度さ、出かけない?

俺、ちょっとした用事で、色羽ちゃんち中学の近くに行かなきゃなんなくてさ…。

道とか分かんないし、そっちの方に友達いないし、色羽ちゃんしかいないんだよね…。


いい?』


……出かけ…る……?

私と……せ…先輩…が……?


「きゃぁぁ! やばい! 嘘! ぜぜぜ絶対嘘! わぁぁ!」

「ねー、うるさい。何があったのぉ?」

「あのね、先輩にぃ…。一緒に出かけようってぇぇ!」

「…ええっ!?」


嬉しすぎる!

手が震えてるよぉ!


――ドクン ドクン――


あ、またこの感覚…。

私の心臓また狂いだしちゃったよ…。

何なんだろう…。


「ま、まず返信した方がいいんじゃないっ?」

「そだね! ま、待って…。」


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