空色のメロディ
「送信っと…。はい、送ってあげたよ。感謝してよねっ!」

「さんきゅー! さすが大親友だよっ!」


すると、すぐに返信が来て…。


『件名:ありがとう!

ありがとう!

ほんと助かるよ!


お友達の方にもよろしく言っといて。

ちなみにおれももう2人ほど男連れてっから。

3対2でいい感じじゃん?


そういうわけなんで。

3月15日の日曜日、10時半に水渓(ミズタニ)駅で待ってる。』


「すごー、男が3人だって!
彼氏出来ちゃったらどうしよぉ!」

「考えすぎだって。」

「違います~!
あたしは、0%じゃない可能性に賭けてるんです~!」

「はいはい、私は彼氏はできないに一票入れたから。
当たってたらアイスおごってね。」

「え、ちょっと待ってよ、それは理不尽すぎない!?」


隣でギャーギャー騒ぐ佳奈をよそに、私の心はまたはればれとしていて、あったかい気持ちだった。


ピンク色か……

私にちゃんと見えてたら、こんなに考える事はなかったかもしれない。

一体どんな色なんだろう。

どんな気持ちになったら分かるかな。


好きって気持ちになれたら、わかるかな……



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