桜色のラブレター


周りは時が止まったように静かだった…

いきなり告白されたと言うのに

今の私はえらく冷静だった

私は何も言わず頭を上げた彼を見つめながら

だからか…咲が大きな声で呼んでいたのはこの男の子ことだったのね…


そんなことを考えていた


正直
告白されたのは
はじめてじゃない



ただ、こんな大勢の前で告白されて少し戸惑っているだけ…


そんな私に目の前の彼も気づいたのか

目の前の彼は眉を少し下げ

「すみません…
いきなり

返事はまた今度聞かせて下さい」


そういってクラスをでていった



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