voice


家に帰ると、樹がゲームをしていた。

「かおりっ。きてきて。」

隣に座らせられると、キスをねだる樹。


何回か重なる唇。



目の前が樹なのに。
好きな人のはずなのに。



私の胸は高鳴ることはなかった。


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