恋スル乙女。
「なんだ、二人とも一緒だったのか」
待ってた、とばかりに頷く先生。
"二人”?
先生の知り合い?
「あの…」
「立花、来週からうちのクラスに転校する本条だ。
先生忙しいから、代わりに立花が校内案内してくれな」
うんうん、そっか。
わたしが案内すればいいのね、なるほど。
………って!!!
「へっ!?」
「本条、立花だ。
週番だからこき使っていいぞ」
な、なんて傲慢な…!
先生がめんどくさいだけで、絶対週番とか関係ないよ!
「先せ」
「じゃ、任せたからな!」
「そんなっ!」
先生は手をひらひらさせて職員室に戻ってしまった。
ふ、不公平だ〜〜〜〜!