恋スル乙女。
わたし、何かした?
重い足取りで教室に戻ると、話し声が聞こえてきた。
もしかして…
「あ、ヒナ」
「おかえり」
美緒ちゃん…
それに、椎名くん…
「ま、待っててくれたの?」
「ヒナがあれだけ嫌がってたから、二人で慰めてあげようかと思って。終わった?」
「うん!」
嬉しすぎて泣きそうになるよ…
「駅前に新しくできたドーナツ屋行きたいんだけど、どう?」
「栗崎はいつも甘いものばっかだよな〜。ヒナは?」
「わたしも行ってみたい!」
こうして、わたしたちは三人でドーナツ屋に行くことになった。