第2ボタン。

神社の前に行くと、あたしは固まってしまった。

だって、神社の前には赤尾くんと赤尾くんの友達の瑛汰(エイタ)くんがいたのだから。

「瑛汰くーん!」

留美が普段の声より少し高い声で言った。

「おー、留美」

瑛汰くんに留美が近づいて行った。

あたしはそのあとを追うように行くけど、足が鉛のように重い。

だって、赤尾くんがいるんだから。

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