第2ボタン。

瑛汰くんと留美は少し遠くのところに行ってしまって、

あたしと赤尾くん、2人きり。

なにも話せないまま、気まずい雰囲気が流れている。

なにかしゃべらなきゃ、って思っても頭の中は真っ白。

「あ、ねぇ。赤尾くん…」

「……なに?」

あたしが勇気を振り絞って話しかけてみたけど、

赤尾くんは不機嫌な顔で不機嫌な声。

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