第2ボタン。

「あ、のさ……」

あたしはなにも言えないまま、沈黙が続く。

「えっと…、あの…」

話題を探そうとしても、話題が出てこない。

あたしは視界が歪んできた、そのときに。

大きな夜空に盛大な音を響かせながら大きな花火が輝いた。

あたしも赤尾くんも花火に目を奪われていた。

「きれー…」

「だな」

あ、今のって、あたし赤尾くんと話したかも。

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