第2ボタン。

「あのさ、赤尾くんって、あたしのこと嫌い?」

今なら勇気をだして聞ける気がしたけど、赤尾くんは。

「………」

ずっと無言で、花火を見つめていた。


あたしは胸が痛かった。

どうせなら「嫌いだ」ってはっきりいってほしかった。

あたしは赤尾くんの横顔を盗み見ながら、目に溜まった涙を拭いた。

あたしは、赤尾くんにすごく嫌われてるみたい。

だけど、あたしは赤尾くんが好きだ――。

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