第2ボタン。

「ほ、本当にいないからっ!!」

あたしはつい声を荒げてしまった。

「え~、そんなことな「もう、そのへんにしてやれば?」

ふいにあたしの後ろからそんな声が聞こえてきた。

あたしが後ろを向くと、そこにいたのは赤尾くんだった。

「慧!!行くぞー?」

ドア付近から瑛汰くんが赤尾くんを呼んで、

赤尾くんは「おー」っていいながら瑛汰くんのほうに行ってしまった。

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