第2ボタン。

家に入ってすぐに自分の部屋へと駆けこんだ。

「あたしのばか…」

すぐさまベットに飛び込み、仰向けの状態で自分の顔を両手で覆った。

なんで、直接渡せなかったの。

しかも、チョコが入っている袋に名前書いてないし。

あんなの誰にもらったかなんてわからないじゃん…。

後悔、なんて言葉では足りないほどの後悔をしている。

お礼、言えなかったな…。

あたしの恋はなかなか動き出せずにいた。

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