第2ボタン。

だけど、そんな俺の思いは簡単に破られて、

「好きなやつには…、なんて声かけていいかわからなかった」

すらすらとそんなことを言ってしまった。

「もらってくれる?」

「もちろんです…」

そういって本田は俺の手の上に置かれたボタンをそっと、とった。

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