ひだまりHoney

私は深く頭を下げると、そのまま回れ右をし走り出した。

ごめん美都里さん! すみません大田原さん!

心の中で謝罪しながら、今来た道を戻っていく。

やっぱり、恐い。不安で頭がどうにかなってしまいそうだ。

コンビニエンスストアが視界に入り、やっと私は速度を緩めた。

弟がいないのならば、コンビニ弁当で済ませてしまおうかという考えが脳裏を掠めたのだ。

自宅近くのコンビニ、もしくはお弁当屋さん。どちらに寄ろうか考えながら、私は地下鉄の駅を目指した。

けれど、社の入ったビルの前を通った時、足が止まってしまった。

無意識に視線が上昇する。

窓の明かりは、所々まだ灯っている。

そのどこかで、必死に修正作業と向きあっている人たちがいる。

私は俯き、再び歩き始めた。

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