ひだまりHoney

床にあった包みを一つを抱え上げると、私は紺野さんの三つ隣を陣取った。

「うん……でさ、それ破かないように、綺麗に包みを開けてくれる? 修正したらまたこれにもどして、元の形にして運搬するから」
「はい」
「で、直したヤツはあっちね」

紺野さんが桃宮さんの向こう側のテーブルを指さした。ちょっとよれた感じの包みが三つ重なっていた。

「紺野さん、飲み物買ってきて」
「お前なー。俺一応上司なんだけど……おごってやるから、紘が行ってこい」
「お二人とも何か食べるなり、作業続けるなりしてて下さい。私買ってきます。廊下の自動販売機のでいいですよね?」
「あ、さすが天使さん。お願いしまっす!」
「良いよ。紘、お前が行ってこい」

< 109 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop