ひだまりHoney
不思議と満ち足りた気分になってくる。
時間が過ぎるのもとてもとても早くて……気がつけば、もうすぐ時刻は十時半になろうとしていた。
最後の一包みを私は慎重に開ける。
「これで最後です」
「半分ちょうだい……やっと終わりが見えてきたな」
作業の完了した包みを重ね置き、ちょうど席に戻ってきた紺野さんの手が伸びてきた。
桃宮さんが作業の手を止めて、伸びをする。
「平加戸さんが来てくれて、良かったですね。野郎二人だけだったら、今日中に終わったかどうか」
「だな。明日も仕事あるし。助かった」
紺野さんは携帯で時刻を確認してから、同じように両手を伸ばし体をほぐした。