ひだまりHoney
「区別出来てますよ!」
「本当ですか?」
紺野さんは頬杖をついて、桃宮さんを挑発するようににやりと笑う。
「よし、紘見てろよ! 平加戸、俺の名前覚えてるか? 言ってやって」
そして私に対しても意地悪そうな笑みを向けてくる。
「紺野晴暉さん。ちゃんと覚えましたよ」
「良くできました……さて、もう少し仕事頑張るか。頑張った後のご褒美は、ラーメンだ。コラーゲンたっぷりのとこにでも連れて行ってやる」
「えっ」
思わず頬に手を添えれば、紺野さんが「決まり!」と嬉しそうに笑った。