ひだまりHoney
「本当ですか? 誰にも言いませんから、そこも正直に打ち明けてくれて良いですよ?」
「お前もそういうこと言うのか」
「ごめんなさい。冗談です」
「晃はちょくちょく彼女いるし、彼女できると周りが引くほどべた惚れになるから、何も言われないと思うけど」
うんざりした様子で、紺野さんは頭を抱えた。
「俺はそうでもないから……アイツらとか友達によく言われるんだよね。お前、実は晃に片想いでもしてんじゃないのかって……それだけでも迷惑なのに、一緒に住んでるなんてばらされたら」
紺野さんは「恐い恐い」と身を震わせる。
「大田原さんと紺野さん、従兄弟なだけあって、気兼ねない感じは伝わってきますし……私は、紺野さんと松戸さんたちの間にも、同じような印象を受けましたよ」