ひだまりHoney

そこに飲み物を買って戻ってきた双子風コンビと、通話を終え戻ってきた大田原さんが加わった。

「紺野っち、この二人付き合うんだって」
「えっ……平加戸お前、そっち方面に一歩踏み出してどうすんだよ」
「いや。それも良いんじゃないですか? 可愛い子が二人で楽しそうにしているのを眺めていると、こちらも楽しい気分になります」

眉間に皺を寄せる紺野さんに、にっこりと華のある笑みを浮かべる大田原さん。

対称的な顔つきだ。

「晴暉、ちょっと良いですか?」
「ん?」

座りかけていた紺野さんに、大田原さんが声を掛ける。そのまま二人は少しだけ場を離れた。

隣を見れば、美都里さんが難しい顔をしている。

私の肩に乗っている腕に、もう力はこもっていない。

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