ひだまりHoney

「もしかして、今まで男と付き合ったことなかったりする?」
「えっ……あ、りま、す……一応。一人だけですけど」

元カレの顔が脳裏にちらついた途端、急速に不安になっていく。

テーブルに置いておいた缶コーヒーを手に取り、ぎゅっと握り締めれば、パキンと音を立てた。

「なんだ、もうエッチ済みなのね」
「えっ!?」
「彼氏いたんだったら、そりゃしたよね」
「ちょっと! 止めなさいよ!」

美都里さんが怒ると、桃宮さんがマイクを持つような仕草をした

「えー。すっごく気になる! 折角だから暴露大会しようよ。学生のノリでさ。俺はね、初体験は高校二年の時! はい」

桃宮さんは軽いノリで松戸さんの肩を叩いた。

「俺? 大学一年の夏休み」

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