ひだまりHoney

「別に良いんですよ。最近いつどこで誰としたかを言ってくれても」

紺野さんは大きなため息を吐いた。

「高校二年」
「誰と!」
「……サッカー部の先輩マネージャー」
「どこで!」
「………………ラブホテル」
「きゃやぁぁっ、聞きました!? いやらしい! 汚らわしい!」
「うるさいなっ。お前が聞いてきたんだろ!」

大田原さんが、またふふっと笑う。

「そうだったんですか。サッカー部の先輩、女子マネージャーって言ったら、えーっと……あぁ! きっとあの人ですね」
「思い出さなくて良いよ!」

ふて腐れた様子で椅子に座ると、紺野さんは缶コーヒーのプルタブを引き上げた。

「晃、あとは俺がみるから、さっさと会社に戻れよ!」

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