ひだまりHoney

松戸さんの言葉に微笑むと、彼は変なイントネーションで「了解デス」と返答し、重そうな車のドアを勢いよく閉じた。

「そう言えば、打ち上げってやるんですか?」
「その予定ですよ。このままどこかの店に雪崩れ込んでしまいたいところですが、今日は美都里さんがお休みなので、また日を改めて行きましょう」

大田原さんが車の窓から中を覗き込み、荷物を確認する。私は同意の意を込めて頷いた。

「居酒屋が良いでーす!」
「酒、飲み放題がいいでーす!」

松戸さんと桃宮さんが揃って手を上げた。

「候補に入れとく……あー、けど酔っ払いの宝庫みたいな所に行ったら、卒倒しそうなヤツが一人いるけど」

ちょっとだけ馬鹿にしたような紺野さんの口ぶりに、私は睨みをきかせる。

< 200 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop