ひだまりHoney
「日曜日、サッカーの練習試合入ってるんだ」
「サッカーですか? フットサルじゃなくて?」
「大学の頃からの友人が引っ張ってるアマチュアチームなんけど。で、そっちもさ、社会人が主だから日曜に仕事入ってる人が多くて、頭数足りなくなったみたいで……そいつにうちのフットサルの練習試合に参加してもらうのと交換条件で今回俺も参加ってことに」
紺野さんは、その名刺を私に差し出してきた。
思わず手を伸ばし、私はそれを受け取ってしまった。
「練習試合するグラウンドの場所と、キックオフの時間。書いてあるから……名刺だったら、平加戸は無くさずにずっと持ってるだろ? 忘れることもない」
「え!?」
見知らぬ施設名が本当に書いてある。