ひだまりHoney

「良いじゃん。対戦相手のユニフォーム着てるヤツが傍にいるってだけでも気になるだろうし、馴れ馴れしい男がいたら、他に男でもいるのかって思うじゃん。気にさせとけば、プレーが散漫になる」
「相手はいい大人だぜ? 効くかよ」
「だからね、凉太。付き合ってないから! 会社の上司の応援だから! それに、弟のアンタにくっつかれると、別の意味で気持ち悪い! 離れて」

弟の腕を思い切り叩き落とせば、弟友人その一が「渾身の一撃!」と笑った。

「馬鹿力なんだよ、姉ちゃんは。もうちょっとしおらしくしろよ……ついでに、寝ながら笑うの止めてくれよ。そっちの方が気味悪いから」
「わ、私、笑ってた!?……そっ、そんなこと言うなら。凉太だって、のんびり過ぎる性格、改善したら!?」

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