ひだまりHoney
「で、貴方、晴暉とはどういう関係?」
あぁ、やっと本題に入った。
希世さんから一歩踏み込んだ疑問を投げつけられ、私は折れ曲がりかけていた気持ちを引き締めた。
名前、年齢、仕事場……等々。いくつか質問に答えてきた。
勤め先がオールエヌだと告げた時は、希世さんは「やっぱりね」という顔をした。
少し腑に落ちた顔をしたあと、またぽつぽつと他愛ない質問を繰り返し、そしてこの質問と共に、一歩詰め寄ってきたのだ。
「上司と部下、ですけど」
「さっき弟が晴暉の今日の対戦相手だったとか言ってたけど……じゃあ、貴方は弟の応援をしに来たの?」
気迫に押されて口ごもれば、希世さんは眉根を寄せた。
「誰に誘われて、誰の応援をしにここへ来たの? ハッキリ言いなさいよ!」