ひだまりHoney
「分かった、あれよね。上田のエロオヤジにベタベタされて、男に対する苦手意識を持っちゃって、いい男センサーも故障中とか?」
「……まぁ、そんなトコロです」
上田係長だけではなく、色んな男から嫌な思いをされ続けてきたから無反応っていうのが正解。
でもやっぱりそれを言えば、水を差してしまうような気がして、私は曖昧な笑みを浮かべるに留めた。
「聞いて。私ね、二十五才なの。希望としては二十七か八くらいに結婚して、三十でママになりたいのよ。だから、そろそろ未来の旦那様をゲットしたいわけ」
目の前の大人びた彼女が自分と同い年だったことに驚きながら、私はぎこちなく相づちを打った。