ひだまりHoney
美都里さんの予想に、思わず私は食事の手を止めた。
「それって……事務から離れたら、触ろうとしてくる人はもういないってこと?」
「うん、たぶん」
信じてみようかという気持ちが、一気に膨らんでいく。
「手伝ってみようかな」
「そうしようよ。珠洲ちゃんにとって、今の環境は最悪だって……その代わり、仕事は大変になっちゃうだろうけど」
平穏を手に入れられるなら、仕事の辛さは乗り越えられる。
「決めました! 私も一緒に行きます!」
自分でもびっくりするくらいの強い口調で、私は決意表明をした。