ひだまりHoney
「……紺野さん」
気持ちを告げなければ、メールのやりとりくらいしてもらえるかもしれない。
脇道に逃げれば、きっと友達という関係に落ち着くことが出来る。
そこまで思って、私は瞳を閉じた。
そんなこと無理だと、悟ったのだ。
友達なんて嫌だ。
私を好きになって欲しい。
傍にいたい。
紺野さんが良い。
紺野さんじゃなくちゃ、嫌だ。
『晴暉が距離をおく事もなく、貴方を抱いたりするのなら、身を引く事も考えてあげる』
希世さんの声音を、私は頭の奥底で繰り返した。
想いは大きく膨らみ続けている。
それに支配され、私はそのうち暴走してしまうかもしれない。