ひだまりHoney
まさかと思って確認すれば、紺野さんだった。
「……はやい」
希世さんが傍にいるだろうに、返事が即座に戻ってきたことに驚いてしまう。
「読んでっ!」
「はいはい……もちろん良いよ。この前、サッカー話で盛り上がったくせに、アドレス交換するとかそこまで頭働かなかった。面倒くさいだろうけど、教えてもらえる? それで、俺にも教えろって伝えて……だって」
普段の素っ気ない文面よりも、少し長い。しかも返信も早い……まるで暇みたいだ。
「ほらね! 紺野さんなら教えて良いって言うだろ?」
「別にそこを疑ってた訳じゃないわよ!」
紺野さんのアドレスを画面に表示させ、私は弟の目の前にスマホを置く。
それを弟は嬉しそうな顔で打ち込んでいく。